博物館,美術館,資料館,展示会
これらの調査の過程において、莫大な考古資料が集積されてきたことにより、現地に研究基盤を設置する必要性が増大すると共に、文化遺産を如何に次世代へ引き継いで行くべきか、引き継いでくれる次世代を如何に育てて行くべきかということが、我々の大きな課題となりました。考古学的発掘調査には考古学の研究者だけではなく、様々な分野の研究者、専門家、学生が参加しています。これらの人々が、それぞれ独自の立場から研究、文化財遺産の保存等に取り組んでいます。アナトリア考古学研究所を設立した背景には、それらの取り組みを総合できる環境を整備すること、そして、それらを地元にあるいは社会に還元することにありました。そして、文化財遺産を次世代に存続させていくためには、若い研究者、専門家の育成と同時に地元の子供たちへ歴史、文化財に関して関心を持って貰うことが極めて重要なことと考え、現地に拠点を置くことにした次第です。
しかし、現在、アナトリア考古学研究所が行っている事業は、どれをとっても目新しいものはありません。どれもこれまでカマン・カレホユック発掘調査を通して行なって来た活動をさらに充実させようとするものです。
アナトリア考古学研究所は、カマン・カレホユック遺跡、三笠宮記念庭園(1993年開園)、カマン・カレホユック考古学博物館(ODAにより2008年末完成予定)と共に、一つの文化施設複合体として、日本を中心とするトルコ、欧米各国の人々の国際的文化・学術交流の場となっています。アナトリア考古学研究所は、考古学的専門分野を基本としながらも、決して学術的専門分野にのみ拘泥するのではなく、三笠宮記念庭園、カマン・カレホユック考古学博物館の活動に深く関わると共に、若手研究者の育成、青少年の教育、文化財保存のための地域住民と協力しながら積極的な活動を続けて行きたいと考えています。
アナトリア考古学研究所は、従来、カマン・カレホユック発掘調査用のプレハブ施設を使って活動してきましたが、上記の目的、事業をより効果的に推進するため、恒常的な研究所施設の建設が望まれ、2004年に建設が開始されました。2005年9月には研究棟、2007年9月には会議・図書館棟が完成しました。この研究所建築に当たって、三笠宮崇仁親王殿下、寛仁親王殿下には多大なご尽力を頂きました。特に寛仁親王殿下には、アナトリア考古学研究所建設募金委員会委員長として実質的な指揮をお執り頂き、日本全国から頂戴した寄附により、研究所建設は進められています。
■アナトリア考古学研究所の会議棟オープン式典
会議棟のオープン式典が、2008年5月31日(土)彬子女王殿下にお成り戴き、トルコ共和国のキョクサル・トプタン国会議長をお招きし行われました。会議場は「タフシン・オズギュッチ記念講堂」と命名されました。式典には、第30回国際発掘・一般調査・分析科学学会(5月26日〜5月30日於アンカラ大学言語歴史地理学部)に参加していた各国の研究者を含め250名余りの出席がありました。
•考古学的調査研究
•考古学的発掘調査の実施
•考古学的一般調査の実施
•研究成果の刊行
•研究会・講演会・シンポジウム等の開催
•文化遺産(遺跡、歴史建造物、遺物等)の保存修復
•考古学、歴史学および文化財保護に関わる次世代を担う若手研究者、技術者の養成
•フィールドコースの開催
•勉強会の開催
•図書館の公開
•発掘調査を通して技術者の養成
•考古学、歴史学、文化財の地域への還元
•講演会
•授業
•見学会等の開催
カマン(トルコ共和国)
Japanese Institute of Anatolian Archaeology
Japon Anadolu Arkeoloji Enstitüsü
Çağırkan, Kaman, Kırşehir, TURKEY
TEL: +90-386-717-6252
東京
財)中近東文化センター附属アナトリア考古学研究所
〒181-0015 東京都三鷹市大沢3-10-31
TEL: 0422-32-7665
情報内容は参考情報として、提供しています。
必要な場合、直接情報メーカーに問い合わせしてください。
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