陸海空の恐竜化石100点 名大博物館が夏に公開
名古屋大学博物館(名古屋市千種区)は、陸生の恐竜と魚竜、翼竜などの化石標本約100点を購入した。10月に名古屋市で開かれる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に合わせ、夏ごろから順次一般公開する。博物館によると、陸・海・空を生息域とした恐竜の化石をすべて所蔵するのは、全国の国立大で初めてという。 化石は山梨県の収集家が持っていたもので、同博物館が今年4月の開館10周年を前に昨年末、計約2000万円で購入した。 陸生の恐竜で目を引くのは、米ワイオミング州で発掘された中生代白亜紀後期(8000万~7400万年前)の草食恐竜エドモントサウルスの化石。体長が約9メートルあり、ももの部分など43個の骨(骨格全体の4割)が残っており、発掘時と同じく半分埋没した状態に復元されている。 魚竜の目玉は、中生代ジュラ紀後期(1億5000万年前)のイクチオサウルスの上半身骨格。英国で発掘され、歯がほぼ完全に残っている。ニクトサウルスと呼ばれる中生代白亜紀後期(8000万年前)の翼竜は、約2メートルの翼を広げた全身骨格が見られる。ほかにもシダ植物や恐竜の卵の化石なども公開する。 足立守館長は「貴重な化石を通じて、太古の生物の多様性に思いをはせてほしい。学術的にも素晴らしく、古生物学研究にも生かしていく」と話す。 公開時は、化石に直接触れられるコーナーを設け、化石に関する講演会なども開く。 同博物館は、プランクトンの仲間など微小な化石約7万点を所蔵しているが、恐竜など大型化石はなかった。