室生犀星記念館金沢の三文豪のひとり、室生犀星(1889~1962)は、抒情詩だけでなく、詩人的感性が生み出した初期の小説、市井鬼物と称される中期の小説、数多くの自伝的なエッセイなど多彩な分野の著作を残しました。
不遇な出生をのり越えて描かれた犀星文学の世界には、故郷の山河に対する深い思いや、少年期に出会った植物や昆虫、魚などの名もなき小さな命あるものへの慈しみの心を見ることができます。
平成14年8月1日、生誕地跡に開館いたしました室生犀星記念館は、初めて犀星を知る人であっても現代に生きる自分とつながる犀星の生き方や犀星文学の豊かな魅力と出会い、生命賛歌への強い共感を呼び起こしていただけるものと存じます。