東京国立博物館
出典: 博物館百科事典-Museum encyclopedia
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本館
1932年(昭和7年)着工、1937年(昭和12年)に竣工し、翌1938年開館した。設計は公募で、渡辺仁の案が採用された。瓦屋根に寺院のような破風(はふ)を付した、帝冠様式の代表的建築とされる。2001年に「旧東京帝室博物館本館」の名称で重要文化財に指定されている。展示室は1・2階に計25室あり、中央の大階段を取り巻いて「ロ」の字状に展示室が配置されている。日本の絵画、彫刻、工芸、書跡が展示されている。独立行政法人化以降は「日本ギャラリー」の別称を付している。本館デザイン室の活動成果が評価され平成18年度「日本デザイン学会作品賞」を受賞。
2008年現在の陳列状況は以下の通りである。
- 第1室~第10室(2階) - 「日本美術の流れ」と題し、時代別の展示を中心として「仏教の美術」「茶の美術」「武士の装い」「能と歌舞伎」などのテーマ展示を織り交ぜている。第2室は「国宝室」として、毎回1件の国宝が交替で展示されている。
- 第1室「日本美術のあけぼの」「仏教の興隆」
- 第2室「国宝室」
- 第3室「仏教の美術」「宮廷の美術」「禅と水墨画」
- 第4室「茶の美術」
- 第5・6室「武士の装い」
- 第7室「屏風と襖絵」
- 第8室「暮らしの調度」「書画の展開」
- 第9室「能と歌舞伎」
- 第10室「浮世絵と衣装」
- 第11室~20室(1階) - 1階は「ジャンル別展示」となっており、第11室~第16室には彫刻、金工、陶磁、漆工、刀剣、民族資料(アイヌ、琉球)、歴史資料が展示されている。なお、絵画、書跡については2階の「日本美術の流れ」の中で展示されている。
- 第11室 - 彫刻(仏像等)
- 第12室 - 彫刻と金工
- 第13室 - 陶磁、漆工、刀剣
- 第14室 - 工芸(テーマ展示)
- 第15室 - 民族資料(アイヌ、琉球)
- 第16室 - 歴史資料
- 第17室 - 保存と修理
- 第18室 - 近代美術
- 第19室 - 近代工芸
- 第20室 - 教育普及スペース「みどりのライオン」
- 特別1・2室(2階) - 入口両側にある小展示室で、「新収蔵品展」などの企画展示が行われる。
- 特別3・4室(1階) - 入口両側にある小展示室で、現在は使われていない。
- 特別5室(1階) - 大階段裏の大きな展示室で、2008年現在はアジア各地の仏像を展示している。吹き抜けの広大な空間をもつこの展示室は数々の名品の展示場にあてられてきた。1974年(昭和49年)にはレオナルド・ダ・ヴィンチの代表作「モナ・リザ」が展示され、150万人超の入場者を記録した。ツタンカーメン、ウジェーヌ・ドラクロワ|ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」、「興福寺仏頭」の展示会場ともなっており、2007年(平成19年)にはレオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」がアジアで初めて展示された。
東洋館
谷口吉郎設計で、1968年(昭和43年)開館。中国、朝鮮半島をはじめ、東南アジア、インド、エジプトなどの美術品を展示している。展示室は10室。独立行政法人化以降は「アジアギャラリー」の別称を付している。
東洋館は3階建ての建物であるが、中2階と中3階の面積が大きく、階段が多いため、5階建てのような感を受ける。内部には1階から3階天井まで達する巨大な吹き抜け空間をつくり、展示室の配置は複雑になっている。
2008年現在の陳列状況は以下の通りである。
- 第1室 - 中国・インド・ガンダーラの彫刻
- 第2室 - 廊下状の狭い展示室で、中国・東南アジアの銅鼓数点を展示。
- 第3室 - エジプト・西アジア、東南・南アジア(ペルシャ、メソポタミア、シリア、インド、インドネシア、タイ、カンボジアなどの彫刻、陶器、染織、考古遺物など)
- 第4室 - 中国考古
- 第5室 - 中国考古・工芸
- 第6・7室 - 吹き抜けを渡るブリッジ状の展示スペースで、中国の画像石を展示。
- 第8室 - 中国の絵画・書跡
- 第9・10室 - 朝鮮半島、西域
表慶館
1909年(明治42年)、東宮皇太子嘉仁親王(のちの大正天皇)の成婚を祝う目的で開館した。設計は宮廷建築家の片山東熊(かたやまとうくま)。建物は重要文化財に指定されている。展示室は1・2階に9室ある。第二次大戦後は長らく考古資料の展示に使われ、教育普及スペースとして使用された時期もあるが、現在は特別展会場となっている。
法隆寺宝物館
1878年(明治11年)、法隆寺から皇室に献納された宝物300件あまりを保存展示するため、1964年(昭和39年)開館された。現在の建物は2代目で、1999年開館。設計は谷口吉生(東洋館設計者・谷口吉郎の子)。
平成館
皇太子徳仁親王(浩宮)の成婚を記念して1999年(平成11年)に開館。1階は考古資料展示室と企画展示室、2階は特別展会場となっている。 期間的に、特別展を行う。2008年7月8日から8月17日の間は、「対決 巨匠たちの日本美術」が開催される。 現時点で、20万人以上が訪れたほどの人気である。
その他
構内には他に、資料館(図書、写真等の資料を収蔵)、旧因州池田家表門(重文)、旧十輪院宝蔵(重文)、筑前福岡藩黒田家の江戸屋敷の鬼瓦、茶室などがある。
